アダルト用語百科:【医心方】
解説「医心方」
【医心方(いしんぼう)】とは、古代中国の医学書を元にした、わが国最古の医学全書で、隋・唐・朝鮮の医書から漢方医術に関する諸件を編纂したもの。
984年(永観2年)、後漢の霊帝の末裔と伝えられる宮廷医・丹波康頼によって編纂される。
その中の「房内」が、いわゆる「セックス編」である。「医心方・房内」によると、セックスに対する心得は最新の注意を払わなければならないと説いている。
そして、「準備が整ったら、ペニスを浅く挿入し、ゆっくりとコトを行うべきである。出し入れの回数も少ないほうが望ましい。そうすれば、女性の快感は昂まり、男性はますます怒張して萎える心配がない。」と教えている。
つまり、心を落ち着けることによって、精神が統一されて気分が伸びのびとするから、ペニスのほうも立派に怒張するというわけだ。
さらに、女性のイカせ方まで、「ペニスを挿入したら、男は女の陰核を突き、その上部を攻める。緩やかに腰を動かしながら8回は浅く、2回は深く挿入すると、女性はヨガリ声をあげて悶え喜び、絶頂に達して割れ目を堅く収縮させる」と、説いている。
これは中国古来より伝わる『8浅2深』の法で、この根底には、性を放出しないで、逆に女性の性を吸収することが不老長寿につながるという中国伝来の考え方が反映されている。
つまり、浅く突いていると、女性は「もっと、もっと」と激しく腰を動かしてくる。ジラされて、女性の性感は、より刺激される。さらに、膣内よりも性器の入口周辺のほうが感じやすいため、深い挿入と浅い挿入を繰り返すことが、効果的なのだ。