アダルト用語百科:【カウパー氏腺液】
解説「カウパー氏腺液」
【カウパー氏腺液(かうぱーしせんえき)】とは、男性の尿道球腺から分泌される、弱アルカリ性の粘性がある無臭無色透明な液体のこと。「尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき)」ともいう。
1702年、イギリスの外科医ウィリアム・カウパーが、解剖学の書籍に発表したことから、発見者に因み「カウパー腺液」、「カウパー氏腺分泌液」、あるいは「カウパー氏腺液」と呼ばれることもある。
通常、弱酸性の状態にある男性の尿道内、及び、女性の膣内を、アルカリ性の成分により中和、及び、アルカリ性の状態にするとともに、性交時の陰茎と膣の粘膜同士の摩擦を低減する。
元来、尿道球腺から分泌された直後の尿道球腺液には精子は含まれておらず、生殖能力はない。しかし、射精に備えて精管膨大部に蓄えられた精子は、射精以前に射精管を通じて尿道に排出されることがあり、その精子が尿道球腺液とともに外尿道口から排出されることがある。これが原因となって、膣外射精を含む、膣内射精に至らない性交によっても、女性が妊娠する可能性がある。