アダルト用語百科:【ラバーフェティシズム】
解説「ラバーフェティシズム」
【ラバーフェティシズム(らばーふぇてぃしずむ、Rubber Fetishism、略称:ラバーフェチ)】とは、他者、または自分自身をゴム(ラテックス)で作られた衣服で覆う、あるいは着飾るような性的嗜好。フェティシズムの一種。
「ラテックスフェティシズム」、「ゴムフェティシズム」と呼ばれることも多く、日本では「ラバーフェチ」といった略称で呼ばれることも多い。また、ゴムラテックスによる衣服の愛好者を「ラバリスト(rubberist)」と呼ぶこともある。
ゴムを使用した雨合羽などがヨーロッパで製品化されたことにより、愛好者によりゴムでできた衣服が作られるようになった。その結果、空気や水を通さず、かつその伸縮性により肌に密着し、適度な拘束感、圧迫感を与える衣服が出現する。このような特徴は、主にSMの拘束具やプレイウェアとして魅力的なものであった。
また、人間の肌の感触とは全く違う触感で全身が覆われ、薄いゴム素材で身体を覆うことによって一定の割合の感覚遮断、及び体温感覚の変容が発生することから、「第二の皮膚」というフェティシズム独特の表現が生まれたのも、このラバーフェティシズムからだとする説が根強い。事実、イギリスの専門雑誌「SKIN TWO」は、この言葉から名付けられている。
呼吸制御に対しフェティシズムを感じる者、身体を完璧なまでに包み覆うことを欲する者(トータル・エンクロージャー)、ゴムにシリコン剤を塗ることによって生ずる無機質な光沢から、自らを無機な物としたい欲求に駆られる者、ゴム自体が持つ独特な芳香に対しフェティシズムを感じる者、ゴムの伸縮性によりボディラインが強調される特徴から、身体の曲線についてフェティシズムを感じる者が対象にゴムでできた服を着せて楽しむなど、数多くの方向性が生まれた。
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