アダルト用語百科:【ローション】
解説「ローション」
【ローション(ろーしょん)】とは、粘性と潤滑性をもった水溶液で、摩擦を軽減させる効果がある性玩具用消耗品である。ローションにより愛撫の効果を高めたり、本来の肉体機能によっては潤滑されない部位を潤滑させたりする(パイズリ・素股などのローションプレイが有名)他、性器の自然な湿潤が難しい場合に利用されることもある。
標準的な業務用製品は濃縮状態でパックされており、水や湯で薄めて使用する。濃厚なタイプでは5倍以上に薄めて使用する物も見られる。薄める際に湯を使えば、温感ローションを使わずとも温かい使用感を得られるため、風俗店等では主にこの濃縮状態の製品を薄めて使用している。一般の愛好者も増えた近年では、そのまま薄めずに使用できる製品も増えている。
製品によっては紫外線で分解してしまったり、生分解性があるために腐敗したりする物も多い。密閉容器に入れ冷暗所で保存して、開封したら早めに使い切る必要がある。また、コンドームの摩擦緩和用として、薬局・薬店のコンドームコーナーでは、化粧品や歯磨きのようなチューブ入りのローションが販売されている。これらの多くは「潤滑ゼリー」という名称で販売されており、潤滑性の点では一般的なローションより劣るが、容易に洗い流すことができる。
主成分は水溶性ポリマー(主にポリアクリル酸ナトリウム)と水であるが、これは食品添加物の増粘剤にも利用されており、口にしても特に大きな危険性は無いと考えられる。「通常の化粧品」に含まれる保存料(パラベンなど)が含まれる場合があるため、それらに過敏な場合は注意が必要である。
温感ローションと呼ばれている物では、グリセリンが配合されている。グリセリンは浣腸に用いられる成分であるため、肛門に対するローションとしては使用できない。