アダルト用語百科:【張形】
解説「張形」
【張形(はりかた、はりがた)】とは、人体の性器を擬したもののこと。水牛の角やべっこうで作られた性具。
外側は男性器に似せた細工が施され、内側は芯が削りだされて空洞になっている。それにより適度の弾力が得られ、リアルな感触が楽しめる。お湯もしくは相応の温度を持った物体を内部に入れ込み、張型全体を温めるといった機構を持ったものも見られる。
記録に残る日本最古の張形は、飛鳥時代に遣唐使が持ち帰った青銅製の物が大和朝廷への献上品に含まれていたという記述があり、奈良時代に入ると動物の角などで作られた張形が記録に登場している。
玄宗皇帝が楊貴妃だけを寵愛したため、三千人の妾が張形を愛用したという。江戸城大奥でも将軍の声が掛からない妾が常用していた。
現代の性具としては「ディルド」、または「コケシ」と呼ばれ、勃起した陰茎と同じか少し大きめの大きさの形をしたいわゆる大人のおもちゃである。電動モータを内蔵し振動するものを「バイブレータ(バイブ)」、または「電動こけし」と呼ぶ。